自社にない技術の探索や、オープンイノベーションのパートナー探しに悩むR&D・新規事業責任者に向けて、リンカーズの強みや得意領域、事例を解説します。
リンカーズは、単なる「ビジネスマッチングサイト」とは一線を画す、プロジェクト型の「技術探索・オープンイノベーション支援」を提供しています。特徴は、全国の産業支援機関や自治体、大学、金融機関と連携した「コーディネーターネットワーク」を保有している点。このネットワークにより、地域に根ざした優れた技術を持つ中小企業や「隠れた名門工場」を能動的に発掘できます。
ITによる網羅的な探索と、コーディネーターによる技術的洞察を掛け合わせることで、的確な技術パートナーとマッチングが可能。適切なパートナーと出会えず模索している企業や、社内のリサーチ工数が限界に達しているR&D部門にとって、開発の質とスピードを高めるサービスとして機能するでしょう。
ネットワークの規模は数字で公開されています。連携先は産業支援機関・地方自治体・大学・金融機関・NPO法人など国内外300機関以上※。探索の対象は国内にとどまらず、アメリカ、中国、ドイツ、インド、スイス、オーストラリア、台湾など世界69の国・地域※2で探索実績があります。世界各国の在日大使館や海外の産業支援機関との連携がその土台です。
もうひとつ、選定時に効く情報があります。同社は2022年10月に東証グロース市場へ上場した公開企業であり、決算説明資料や財務ハイライトが誰でも閲覧できる状態にあります。ISMS認証とプライバシーマークも取得済み。自社の技術課題という機密情報を外部ネットワークへ流す性質のサービスである以上、事業の継続性と情報管理体制を公開情報で検証できる点は実務的な安心材料になります。
独自ネットワークを活用したパートナー探索から商談創出まで、ビジネスマッチングを軸にした実務支援を展開しています。
「社内リソースだけでは技術的な要件を満たす工場が見つからない」「自社製品の仕様を理解してくれるパートナーとの出会いがない」といった課題に対し、全国のコーディネーターや中小企業ネットワークなどを駆使して、適切なパートナーを能動的に探索します。
自社の技術課題を深く理解した専門家が「なぜそのパートナーが適任なのか」という論理的な理由とともに、製造能力や実績を精査した企業を提示。スピーディーな製品化と競争力強化を後押しします。
「開発の切り口がわからない」「グローバルな技術トレンドを把握したい」といったテーマに対し、開発目的を深く理解した専門家とAIが協働してリサーチを行います。独自の技術調査テクノロジーと、グローバルな専門家ネットワークを掛け合わせることで、Web検索だけでは到達できない、確度の高い技術的エビデンスや参入トレンドを提示します。これにより、製品開発の初期段階における意思決定の精度を高め、開発戦略の方向性をより確かなものにします。
個別のプロジェクト支援に加えて、研究開発部門が自ら技術を探索し続けられるプラットフォームも提供しています。都度依頼する形ではなく、探索を社内の日常業務として回したい組織向けの選択肢です。
探索の前後を支えるサービスも揃っています。技術トレンドを分析する「Linkers TrendMap」、自社技術の用途仮説を検証しユーザーを開拓する「Linkers Marketing」、技術や製品を対外的に発信する「Linkers Promotion」。
探して終わりではなく、「自社の技術を、どこに売れるのか」を検証する側にも回れるのがこの組み合わせの意味です。技術シーズを抱えたまま出口が見えない企業にとっては、探索とは逆方向の使い道になります。
最も力を発揮するのは、「探す相手の名前すら分からない」段階の技術探索です。得意領域を5つの観点で整理します。
優れた加工技術を持つ町工場の多くは、Webに情報を出していません。同社が連携するのは、産業支援機関、自治体、大学、金融機関といった地域産業の実情を日常的に見ている機関です。
ここが本質的な差になります。「データベースを検索する」のではなく、地域と技術分野に精通した人に問いを渡して推薦を受ける構造のため、公開情報に載らない企業まで射程に入ります。自社の購買部門や既存サプライチェーンの延長では届かない相手を探す局面が、最も向いています。
オリンパスの事例では、案件シートの言語化・作成という要件定義から探索までを伴走しています。「何ができる会社を探しているのか」を社外に伝わる言葉に翻訳する工程そのものが支援対象です。
技術探索が空振りする最大の原因は、条件の書き方が曖昧なことにあります。発注側の工数を削りながら、探索の精度を上げる——この二つを同時に解く設計になっています。
69の国・地域での探索実績があり、専任スタッフが探索全体を設計・統括します。カバー範囲は製造・開発・素材・認証など。
クラシエの事例のように、環境対応素材のような新領域では、国内の既存取引先だけでは候補が出揃いません。在日大使館や海外の産業支援機関を経由できるのは、自社で海外拠点を持たない企業にとって現実的な手段です。
オリンパスの事例で得られた成果は、外注先の発見そのものではありません。客観的な探索結果によって「自社のコアリソースをどこに集中させ、どこを外部と連携すべきか」という戦略判断が可能になったと整理されています。
候補が何社あり、どのレベルの技術を持っているのかが分かれば、内製の是非は数字で議論できます。探索を、体制設計のためのインプットとして使うという応用の仕方です。
用途開拓や仮説検証のサービスも持つため、技術を持つ側からの相談にも対応できます。同社は累積約1,000件の技術課題データを蓄積しており、これを起点に技術シーズの顧客開拓を支援する取り組みも公表しています。
「シーズはあるが、どの業界のどんな課題に当たるのか分からない」という状態は、探索先が反対向きになっただけで構造は同じです。買い手・売り手のどちらの立場でも入口がある点は、他の探索サービスと比べたときの特徴になります。
リンカーズは、全国の産業支援機関や自治体、大学、金融機関と連携したコーディネーター網と、独自のリサーチテクノロジーを融合させ、製造業が直面する「技術的障壁」を解決します。新たなパートナーや知見との出会いを創出し、開発の根幹に関わる技術探索から、市場動向調査を支援できることがメリットとなります。自社にない技術やノウハウを補完するオープンイノベーションの実現を目指す企業にとって、おすすめのサービスと言えるでしょう。
製品開発を成功させるためには、現在の自社が抱える課題に合ったコンサルティング会社を見極めることが重要です。当メディアでは、こうした「モノづくりの課題別」に、おすすめの製品開発コンサルティング会社を厳選して紹介しています。プロジェクトを前進させるための最適なパートナー選びに、ぜひご活用ください。
全社的なサステナビリティ目標の達成に向け、主力事業である日用品部門において、プラスチックに代わる「環境対応素材」を用いた新製品開発のプロジェクトが始動しました。しかし、同社の高い品質基準を満たす革新的な素材を新たに製品へ組み込むためには、従来のサプライチェーンの枠を超えた、国内外の広範な技術探索とパートナー開拓が必要なフェーズにありました。
リンカーズの専門的な技術探索ネットワークを活用し、特定の環境対応素材をテーマにした高度なソーシング(技術探索)を実施。その結果、自社だけではリーチが難しい多数の有望な技術パートナー候補が発掘されました。さらに、専用のプラットフォームを通じて社内での技術評価や比較検討プロセスが劇的に効率化され、複数社との間で「品質保証のすり合わせ」を伴う具体的な共同開発フェーズへとスムーズに移行することができました。
次世代の医療従事者向け機器開発において、中長期的に必要となる高度な「電気実装の生産技術」の確立を目指していました。よりスピーディかつ確実な製品開発を実現するためには、すべての技術を自社開発(内製)するのではなく、外部の優れた専門技術を戦略的に取り入れるオープンイノベーション体制の構築が求められていました。
リンカーズの技術専門家がオリンパスの高度な技術要件を理解し、要件定義(案件シートの言語化・作成)から探索までを伴走。発注側の工数を大幅に削減しながら、適切な技術を持つ多数のパートナー候補を見つけ出しました。この客観的な探索結果は、単なる外注先の発見にとどまらず、「自社のコアリソースをどこに集中させ、どこを外部と連携すべきか」という、製品開発における極めて重要な戦略的判断を可能にしました。
2つの事例に共通するのは、候補企業のリストが出た後に何が起きたかまで語られていることです。クラシエは品質保証のすり合わせを伴う共同開発フェーズへ移行し、オリンパスは内製と外部連携の切り分けという戦略判断に至っています。探索のゴールを「次の意思決定ができる状態」に置いていると読み取れます。
クラシエ、オリンパス。いずれも自社に十分な技術力と調達機能を持つ企業です。それでも外部に探索を委ねるのは、既存サプライチェーンの外側を探す作業が、社内の延長線上では成立しないためです。「自社で探せないほど技術力がない」からではなく、「探す範囲を意図的に広げたい」という動機であることが分かります。
片方は環境対応素材、もう片方は電気実装の生産技術。扱うテーマが特定の技術分野に固定されていないのは、価値の源泉が自社の技術知識ではなく、問いを渡せる相手のネットワークにあるからです。日用品の容器から医療機器の実装まで対応できる理由がここにあります。
提供価値は「適切な相手を見つけること」と「判断材料を揃えること」です。見つけた相手との共同開発や、設計・試作・量産の実務そのものは支援範囲の外になります。パートナーが決まった後の開発推進まで含めて任せたいなら、別の選択肢を並べて検討する必要があります。
公開されている成果表現は「多数の有望な候補を発掘」「戦略的判断が可能になった」というものです。コスト何%削減、工数何時間短縮といった数値で語られるサービスではありません。稟議で効果を示す際は、探索にかかっていた社内工数の置き換えや、意思決定までの期間短縮といった軸で組み立てるのが現実的です。
費用体系は公表されておらず、問い合わせフォームと電話(03-6822-9580/平日10時〜18時)が窓口です。資料請求フォームからはサービス紹介資料と事例集を取り寄せられます。
相談時には、探したい技術の要件(性能・材質・公差・量・認証など)、すでに当たった候補と却下理由、意思決定の期限を整理しておくと精度が上がります。却下理由の共有は特に効きます。要件の言語化まで伴走してもらえるとはいえ、判断基準は自社側にしかありません。
技術課題を外部のコーディネーターネットワークへ渡す仕組みである以上、どこまでの情報を、どの範囲に、どの粒度で開示するのかは最初に確認すべき点です。同社はISMS認証とプライバシーマークを取得していますが、案件シートの記載レベルは自社の知財戦略と突き合わせて決める必要があります。
案件相談ののち、ネットワークを通じて有力な情報を絞り込み、条件に合致する候補企業との面談を実施。そこから具体的な技術連携や商談に向けたステップへと進めていきます。なお、技術マッチングプラットフォーム「Linkers.net」には無料登録が可能で、非公開を含む技術シーズやものづくり案件の情報を閲覧できます。有償の探索を依頼する前に、情報収集から始められる導線が用意されています。
| 社名 | リンカーズ株式会社 |
|---|---|
| 代表者 | 加福 秀亙 |
| 設立 | 2011年9月(2022年10月 東証グロース市場上場) |
| 資本金 | 249百万円(2025年1月末日現在) |
| 従業員数 | 100名(2025年1月末日現在) |
| 事業内容 | ビジネスマッチング事業、リサーチ事業、他 |
| 連携先 | 産業支援機関・地方自治体・大学・金融機関・NPO法人など国内外300機関以上(2026年4月時点) |
| 子会社 | 株式会社リンカーズ OI研究所 |
| 所在地 | 東京都港区三田3-5-19 住友不動産東京三田ガーデンタワー29F |
| 公式HPのURL | https://corp.linkers.net/ |
製品コンセプト開発、試作~量産移行、ディスコン対応と言った、プロジェクトの停滞を引き起こすボトルネックを打破する3社を厳選しました。
※1 参照元:アーサー・ディー・リトル公式(https://www.adlittle.com/jp-ja/about)
※2 参照元:トヨタ公式「2025年 年間(1月-12月)販売・生産・輸出実績」2026年1月29日発表(https://global.toyota/jp/company/profile/production-sales-figures/202510.html)
※3 参照元:【PDF】テクノプロ・デザイン(https://www.technopro.com/it/rec_c/wp/wp-content/themes/wp-templ/assets/img/technoproit_career.pdf)※2024年6月末時点