創業時より「生産管理改善」や「製造フロー改善」などの“仕組み改善”を基軸に置いて、全体最適型のサポート※を行っている、アステックコンサルティングの製品開発支援サービスを調査。サービスの特徴や事例を解説します。
アステックコンサルティングは、創業以来「生産管理改善」や「製造現場のフロー改善」といった、現場に根ざした仕組み改善を強みとするコンサルティングファームです。
製品開発において、設計段階の要件と製造現場の実態(設備能力や作業性など)を完全にすり合わせることは容易ではなく、量産移行時に予期せぬ手戻りやリードタイムの長期化が生じるケースは少なくありません。同社の特徴は、製品開発を単一部門のプロセスとして捉えるのではなく、「製造現場(工場)での作りやすさ」を含めた全体最適の視点から見直す点にあります。
「一気通貫生産方式」や、設計と生産準備を同時並行で進める「コンカレント設計改善」といった独自のプログラムを活用し、在庫の適正化、不良率の低減、リードタイムの短縮など、製造現場の生産性向上に直結する改善支援を提供しています。
新商品の開発においては「何を変えるのか」を明確にすることが大切であり、戦略を練って対応する必要があります。それにより、商品開発期間の長期化やコスト増大を防ぐことができます。
設計開発工程における手戻りは、その後の生産準備や量産工程の遅延、コスト増大に直結します。アステックコンサルティングは、実際に生産する過程で発生しやすい課題を整理し、商品戦略やポートフォリオマネジメント、開発プロセス、意思決定の仕組みなどを上流工程から見直します。現場の制約をあらかじめ考慮に入れた開発プロセスを構築することで、開発期間の短縮と原価低減の両立を支援します。
製造業における生産性向上は、開発部門単独、あるいは製造部門単独の努力では限界があります。同社は、設計部門をはじめ、生産管理、調達、システム部門など、複数部門を横断した連携を推進します。技術マネジメントや組織体制の改善も含め、企業全体の業務プロセスを一気通貫で見直すことで、より実効性の高い課題解決を実現します。
アステックコンサルティングの製品開発支援は、生産管理や製造現場の「モノづくりの実態」を起点に、上流の開発プロセスを適正化していくコンサルティングサービスです。
同サービスの強みは、設計と製造の分断を解消し、企業全体のリードタイム短縮や在庫削減、原価低減といった目に見える成果へと繋げる「現場力の高さ」にあります。「設計と工場の連携が悪く、量産立ち上げでいつも躓く」「現場の改善活動だけでなく、開発プロセスから抜本的に見直したい」という課題を抱える製造メーカーにとって、極めて実践的で頼れるパートナーと言えるでしょう。
製品開発を成功させるためには、現在の自社が抱える課題に合ったコンサルティング会社を見極めることが重要です。当メディアでは、こうした「モノづくりの課題別」に、おすすめの製品開発コンサルティング会社を厳選して紹介しています。プロジェクトを前進させるための最適なパートナー選びに、ぜひご活用ください。
金型加工メーカーF社は、自動車部品関連の金型設計・製作を行う企業で、一品受注生産に近い生産形態を採用していました。しかし、競合企業と比較して製造リードタイムが長く、短納期対応が求められる試作金型分野において受注機会を逃すケースが増加。
特に顧客が求める納期に対応できないことが、競争力低下の要因となっており、製造リードタイムの抜本的な短縮が課題となっていました。こうした状況を改善するため、生産計画の見直しを軸とした製造プロセス改善に取り組むことになりました。
生産計画の精度向上や工程管理の改善などを中心に改革を進めた結果、製造リードタイムは従来の20日から7日へと短縮され、約65%の短縮を実現。これにより顧客への案内納期提示がしやすくなり、受注競争力の向上にもつながりました。また、工程間の仕掛品も大幅に削減され、製造現場の管理レベルが向上。さらに現場の労働生産性が約20%向上するなど、工場全体の生産効率向上につながりました。
電子機器メーカーP社では、多品種製品を扱う中で部品在庫や仕掛在庫が増加し、在庫管理コストの増大が経営課題となっていました。需要変動に対して過剰な安全在庫を持つ傾向があり、生産計画や在庫管理の仕組みが十分に機能していない状態でした。
在庫が増える一方で必要な部品が不足するなど、生産効率にも影響。こうした課題を解決するため、製品在庫と仕掛品の削減を進める必要がありました。
在庫構造や在庫発生ポイントを調査・分析し、全工程の生産ロットを統一しました。また、生産方式もフリーフローラインからセル生産に変更することで、棚卸資産の1/3化を実現。
また、空きスペースの確保や、製造現場の労働生産性が約15%向上するなど、在庫コストの圧縮だけでなく、生産の安定化や資金効率の改善にもつながり、経営面での効果も期待できる体制が整いました。
鋳造品メーカーM社は、農業機械関連の鋳物加工を主力事業としていましたが、農業機械メーカーによる海外調達の拡大により価格競争が激化し、利益率の低下が大きな課題となっていました。
品質面では評価を得ていたものの、コスト面での競争力を高めなければいけない状況で、雇用を維持しながら競争力を強化するため、製造原価の抜本的な見直しとコスト削減に取り組む必要がありました。
製造工程や生産管理の改善を進めた結果、製造原価の削減に成功し、総額2億3,800万円のコストダウン(売上比7.2%)を達成。さらに製造リードタイムの短縮や業務改善を通じて生産性も向上し、販売ルート拡大による付加価値の増加にもつながりました。これらの取り組みにより、価格競争の激しい市場環境においても収益体質を強化する基盤を整えることができました。
公式サイトに記載がありませんでした。
| 所在地 | 大阪府大阪市淀川区西中島3-23-16 セントランドビル8F |
|---|---|
| 公式HPのURL | https://www.ast-c.co.jp/ |
製品コンセプト開発、試作~量産移行、ディスコン対応と言った、プロジェクトの停滞を引き起こすボトルネックを打破する3社を厳選しました。
※1 参照元:アーサー・ディー・リトル公式(https://www.adlittle.com/jp-ja/about)
※2 参照元:トヨタ公式「2025年 年間(1月-12月)販売・生産・輸出実績」2026年1月29日発表(https://global.toyota/jp/company/profile/production-sales-figures/202510.html)
※3 参照元:【PDF】テクノプロ・デザイン(https://www.technopro.com/it/rec_c/wp/wp-content/themes/wp-templ/assets/img/technoproit_career.pdf)※2024年6月末時点